日本で使われなくなった1000丁もの
そろばんが海を越えて
トンガにやってきた。
トンガのそろばんは日本からの寄付で
まかなわれているのですが、
まだまだそろばん学習児童の半分強くらいしか
そろばんが行き届いていません。
今回1,000丁が届き、そろばんが足りていない学校に
配布することになりました。
もの使いの荒いトンガ人。
大人でも子供でも、ものをすぐに
無くしたり、壊したり。
そろばんは高いし、デリケートだし、なかなか
手に入らないものだから
大切にしてねって懸命に伝えています。
寄付はずっと続くものじゃないから、
今あるものを大事にして欲しいなと思います。
前任の方が始めた、そろばんに番号ステッカーを
貼って学校それぞれに意識を持って管理してもらう
方法をそのまま続けていますが、
来年のマテリアルチェック時には
数にどう変化があるか、今からドキドキ。
そろばんを配るついでに授業も見ました。
そろばんを、なおざりにしている
学校が多い中、しっかりそろばんを
教えている学校もあります。
嬉しかったことは、
前々からそろばんを頑張っている先生がいて、
その学校でそろばんを教えているのは
その先生だけだったのですが、
今回巡回すると、その先生以外にも
教えていたのです。
なんでだろうと思ったら、その熱心な先生が
校長先生を説得して、校長先生が
他の先生にもそろばんを教えるよう
に指示したそう。
そうやって、いい先生の力を借りて
一歩一歩そろばんを広げる
ことがいい方向に繋がるなぁと
感じた瞬間でした。
巡回の途中、オフィサーたちと浜でランチ。
私の4倍の量を食べて、
今日もまた大きくなったトンガ人でした。